前立腺がんは、年齢とともに増加する「高齢者のがん」です。
この理由として、前立腺がんではひとつのがん細胞ができてそれが増殖し、治療を要するようになるまでに40年近くかかることがあげられます。
つまり、年齢を重ねるとがん細胞の数が増えてきて、60歳を超えると前立腺がんの発現率も高くなり、80歳以上では20%前後になるといわれています。
また、前立腺がんは、尿道や膀胱から離れた場所(外腺)に発生することが多く、腫瘍が大きくならないと排尿障害が起きません。
その一方で、前立腺がんには「骨転移の頻度が高い」という特徴もあります。
前立腺がん患者さんのうちホルモン治療抵抗性の場合、85%の方に骨転移がみられます。