乳がんは、乳房の中の乳腺組織にできる悪性腫瘍であり、ほかのがんに比べて「治りやすいがん」といわれています。
この理由のひとつとして、診断法や治療法の研究が、ほかのがんと比べて進んでいることがあげられます。
例えば、乳がんでは他のがん種に比べて早い段階で、これまでの抗がん剤とは異なる新しいタイプの治療薬・分子標的薬が登場し、薬物治療の効果が向上していることがあげられます。
その一方で、乳がんには「骨転移の頻度が高い」という特徴もあります。
乳がんの患者さんのうち、再発した方の半数以上で骨転移がみられます。
そのほか、乳がんで転移することの多い臓器としては、肺、肝臓などがあげられます。