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多発性骨髄腫とは
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多発性骨髄腫とは
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骨病変が起こり
やすい部位 -
メカニズム
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骨病変の主な症状
骨病変の発症メカニズム:ランクルと破骨細胞
骨は、常に生まれ変わっています。これは、古い骨を溶かす破骨細胞(はこつさいぼう)と新しい骨を作る骨芽細胞(こつがさいぼう)がうまくバランスを取りながら働いているためです。
正常な骨では


正常な骨は、破骨細胞の骨吸収(古い骨を溶かすこと)と骨芽細胞の骨形成(新しい骨を作ること)とがバランスを取りながら、常に生まれ変わっています。骨吸収と骨形成のバランスが崩れると、骨に異常が起こります。
それでは骨病変は、どのようなメカニズムで起こるのでしょうか。
骨髄腫細胞は、ランクルという物質の生産を促進して破骨細胞の数を増やし、その働きを過剰に活発にします。
その結果、破骨細胞と骨芽細胞のバランスが崩れて、破骨細胞が優勢になって骨をどんどん溶かしていきます。さらに、破骨細胞の骨破壊によって「骨髄腫細胞が増えて元気になるのに必要な成分」が放出されます。
このように、骨髄腫細胞と破骨細胞はお互いに協調して数を増やし、骨髄腫は全身に広がり、骨病変はどんどん増えていくのです。